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コラム

界面活性剤とは簡単にいうとどんなもの?構造や役割は?

Update 2018.06.07

界面活性剤とは簡単にいうとどんなもの?構造や役割は?

今日のテーマは「界面活性剤」。
このフレーズを聞くとなんとなく悪そうなイメージを持つ方もいるかと思います。
お肌に刺激があることや環境に害があるなど何かと悪者にされがちです。
実はこの界面活性剤。日常生活にはなくてはならないもので、私たちの生活を支えてくれていることも事実。
では界面活性剤ってどんなもの?
モンモリロナイトとの関係は?
今回はそんなお話。

◆界面活性剤とは?

「界面活性剤」。このワードをバラバラにしてみます。
「界面」「活性」「剤」の3つに分かれます。ひとつひとつ意味を見てみましょう。

「界面」

界面とは仲の悪い「もの」と仲の悪い「もの」の境界線です。仲の悪いものを混ぜようとすると仲が悪いので混ざりません。仲の良いもの同士で集まろうとします。その結果、ドレッシングのように「分離」します。その時、分かれた境目が「界面」と言われます。

「活性」

デジタル大辞泉より引用
機能が高く、反応が活発であること。物質の原子・分子が高エネルギー状態で、化学反応などが起こりやすいこと。
引用ココまで

つまり、活動が活発になっているということですね。ちょっとわかりにくいですが、なにかが起こりそうになっている感じです。
界面活性剤ではお水と油の境目が緊張状態で動かなかったところが動きそうになる。つまり「緊張状態を和らげる」ということが起こります。

「剤」

薬など○○剤という言葉に使われます。錠剤や下剤などなどお薬のような意味ですね。

つまり、「仲の悪いもの同士の境目の緊張状態を和らげる」剤ということです。この名前だと長くなっちゃいますね…これをムズカシく略すと「界面活性剤」となるのです。

◆仲の悪いものといえば?

「水と油」ということわざがあります。仲が悪く、決して仲良くできない人達のたとえとしてよく使われますよね。
文字通り、実際にお水と油は仲がとっても悪く、混ざり合うことはありません。
お水と油を混ぜると図のように2層に分かれてしまいます。

ココの境目が界面です!
仲の悪い水と油の界面は緊張状態にあります。
ピンと張っている状態です。

この界面のピンと張っている状態を和らげてくれるのが「界面活性剤」です。

◆どんな形をしているの?

犬猿の仲の水と油。二人の緊張状態を和らげる、そんな特徴を持っている界面活性剤。お水と仲が良い部分と油と仲が良い部分の両方を持っています。

これを水と油が緊張状態にあるところに投入すると…
こんな感じになります。

たくさん投入すると…
こうなると境目の緊張状態がだんだんと和らいでいきます。

これを混ぜるとお水の中に油が分散する「乳化」という現象が起きます。

乳化のほかにも界面の緊張状態を和らげる作用を利用して
・浸透 濡れやすく、浸透しやすくする
・気泡 泡を立てる
・洗浄 汚れを落とす
・帯電防止 静電気を防ぐ
・殺菌 菌の増殖を抑える

といった効果があり、洗浄剤や防腐剤など、化粧品をはじめとして私たちの生活の様々なところに利用されています。
(各々の働きの詳しい話はまた次の機会に)

以上が界面活性剤の基本的な動きでした。仲の悪いものを仲良くさせる特徴を持つ界面活性剤。そういえばモンモリロナイトもお水と油の乳化作用?といえる動きをするのでした。
乳化作用?お水も油も吸着するちから
モンモリロナイトも界面活性剤のような動きをするのかも?
モンモリロナイトと活性剤はどの辺が違うのか??
いろいろな疑問は尽きません。
次回以降その疑問に迫っていきたいと思います。