精油の危険な使い方とその注意点とは?

「紅茶に精油をポタっと1滴入れると健康によい」という健康法が流行っているという話題を耳にしました。
ちょっと怖いなぁ。と思い、今回は精油を使う時に注意することとは?というテーマのお話。

化粧品や香水などに使われる精油とは?

使い方を間違えると危険にもなってしまう精油。
しかし香りがよく様々なところに使われています。
そんな精油とはそもそもどんなものでしょうか?

精油とは植物の花や実、葉っぱなどから抽出したオイルです。
香りを楽しむのはもちろんのこと、リラックスや食欲増進などなどいろいろな効果があると言われています。

ただ、非常に濃縮されたオイルなので使い方を誤ると危険なことも。

では精油を使う時の注意点とはどんなことでしょうか?

精油について詳しくは ↓

精油を使う時に注意することは?

精油は植物由来100%とはいえエキスを濃縮させてできたものです。
効果が高いとも言えますが、使い方を間違えると刺激になったり健康に害を及ぼすことも。

精油を使う上で注意することはどんなことでしょうか。

精油の危険な使い方① 妊婦さんには注意が必要

妊婦さんはホルモンバランスを整える作用があるものは避けたほうがよいと言われています。
具体的にはラベンダーやローズ、ジャスミンなど。

ですがタバコや防カビ剤など、精油以外にも妊婦さんや妊婦さん以外にもにおいを嗅ぐとよくないものが日常にはたくさんあります。
お肌に直接塗ったり飲用せず、香りを楽しむ程度であれば精油すべてに神経質にならなくてもいいともいわれています。

精油の危険な使い方② 飲むのはダメゼッタイ

精油は飲めません!

最近健康法と謳って紅茶に1~2滴精油を入れ飲むことが推奨されているものをみかけます。
ダイエット効果や胃腸の調子をよくする効果があると書いてあります。

確かにフランスでは医師による医療行為として飲まれることはあるようですが、それはあくまで医療行為で、一般の人が軽い気持ちで飲むのは大変危険です。
どのくらい危険なのかというと、精油を飲むと最悪の場合死に至る場合もあるほどなのです。


毒性のあるものを飲んだ場合、どのくらい毒性があるのかを示す値LD50というものがあります。
これを見てみると体重60キロの大人が飲んだ場合、毒性が弱いベルガモットで668mlが致死量ということになります。(500mlのペットボトル1本と3分の1本ぐらい)
毒性が強いものとして代表的なバジルは92mlで致死量に達してしまいます。

健康法として飲む以外に注意したいのは子供の誤飲です。
「なんとなくいい匂いがしておいしそう」と精油を飲んでしまう事故も考えられます。
子供は大人よりも体重が少ないのでLD50による致死量も少なくなります。
体重15キロの子どもの場合、ベルガモットで167ml、バジルだと23mlと、非常に少ない量で致死量になってしまいます。

精油を飲む場合は気を付けましょう。

精油の危険な使い方③ 光毒性に注意

精油を使う上で注意すべきと言われているのが「光毒性」です。

光毒性とは精油をお肌につけて紫外線が当たった場合、フロクマリン類という成分が紫外線のエネルギーをため込んでお肌に放出します。
その際日焼けを起こしシミができてしまうことがあります。

一般に柑橘系の精油に光毒性があると言われており、具体的にはベルガモット、アンジェリカ・ルート、レモン、グレープフルーツなどが挙げられます。


直接精油をお肌につける場合は注意が必要です。(刺激が強いので光毒性がないものでもお勧めはしません)

「国際香料研究協会」で濃度以上をお肌に塗ると光毒性が発揮されると定められています。

気になる数字は最小でベルガモットの0.4%、最大でグレープフルーツで4%です。

ここで心配になるのが化粧品。
しかし化粧品に配合されている場合はそれを考慮して作られているので心配はありません。
ただ、洗い流しを前提にしている洗顔料などはそれ以上の場合がないとも限らないので少しだけ注意した方がいいかも。

精油の危険な使い方④ 皮膚に塗る場合の注意点は?

精油は植物から香りの物質のみを濃縮して取り出したものなので非常に濃い状態
になっています。
そのまま使うと刺激が強いため、原液を直接お肌につけることはしません
そのため、マッサージオイルや手作り化粧品に配合する場合はオリーブオイルやホホバオイルなどに薄めて使用します。
くれぐれもお肌に直接塗らないように注意しましょう。
また、お湯やお水に薄めようとしても精油は油なので混ざりません。そこにも注意!

以上の4点が精油を使う時の注意点でした。特に飲用はしないことを強くおすすめいたします。

では精油にこだわり香りを付けているKURUMUではどうでしょうか?配合量や種類、光毒性は??

KURUMUで使っている精油の種類と配合量は?

KURUMUでは「ベンゾインガム」「ベルガモット果実油」「マンダリンオレンジ」「セイロンニッケイ樹皮油」「プチグレン油」を使っています。


光毒性に注意!とお話したベルガモットが配合されています。
しかしここで使われているベルガモット果実油は「フロクマリンレス」と言われる、フロクマリンをカットしたものを使用しています。
また配合量もとても微量で、シリーズ中いちばん含有量が多いコンフォートクリームでも0.0007%ほど。
精油に対する心配がなく、香りを楽しんでいただけます

KURUMUシリーズの香りは肌につける時に香る、清々しい柑橘の香り。やがてスパイスや樹脂の深い香りが溶け合い、やさしく変化していきます。
香りにもこだわったKURUMUシリーズぜひお試しください。

関連記事

  1. シャンプーや化粧品で乳化や洗浄をする界面活性剤はどんな成分?…

  2. マンダリンオレンジ精油のお肌や心への効能は?気になる光毒性は…

  3. 防腐剤フリーなのに腐らない?安全に使える理由とは?

  4. スイカズラ花エキスの秘められた力:化粧品と漢方での多様な活用…

  5. モンモリロナイトのお水のヴェールで肌をうるおす成分まとめ

  6. 化粧品で保湿に効果があるヒアルロン酸の種類と特徴は?

PAGE TOP