モンモリロナイトが乳化作用でお水と油が混ざるか実験結果は?

久々にランニングするとじんましんを発症します。きっと運動向いていないんだと思います。なぜ向いていないことが好きなんでしょう。

片思いのように切ないですね。

たいらです。

さて。

毎日毎日モンモリロナイトのことだけを悶々と考えているワタクシです。それをここでいろいろなカタチで発表しています。

時にはお肌の構造のお話だったり、時にはイベントレポートだったり。

でもここで一番言いたいお話はモンモリロナイトには様々なちからがあって面白いんだよ~ということ。

今回はモンモリロナイトの様々なちからの一つである「乳化」のお話。

モンモリロナイトで乳化ができることに気づいたきっかけは?

本当にモンモリロナイトで乳化ができるか実験!結果は?

そんなお話。

【実験】お水とオイル、モンモリロナイトだけ乳化はできる?

今回のお話はモンモリロナイトには乳化するちからがあるというお話。

人類はとっても昔からモンモリロナイトなどのクレイを利用して生活をしました。それはクレオパトラの美容だったり、羊飼いが脱脂につかったりなど。

特によく利用されているモンモリロナイトのちからは吸着による汚れを落とすことです。
汚れを落とすちからは幅広く、油汚れが落ちることも羊飼いの脱脂でわかっています。

油汚れが落とせるということは、オイルと仲が良くないといけません。ということはモンモリロナイトはお水とオイルの間を取り持って、混ぜることができるのでは?と思い、実験してみました。

お水と油(オイル)がモンモリロナイトで混ざるのか?とってもシンプルな実験スタートです。

水とオイルを準備しました。

これを混ぜると…
文字通り水と油。分離してしまいます。

次に振ってみます。

一時は混ざりますが…すぐに分離してしまいます。

ここにモンモリロナイトを加えて…振ります。

なんときれいに混ざり、しばらく置いても分離しません。

振っただけなので手の上出すと少しダマが残っています。

手のひらで混ぜていくと白くきれいなクリームになりました。

お水とオイルを混ぜる界面活性剤や乳化剤とはどんなもの?

乳化剤という言葉をご存じでしょうか?
簡単に言うと水と油を混ぜる成分のことを指します。

単に水と油を混ぜると分離してしまい、いくら振っても再び分離してしまいます。
しかし化粧品では、オイルは水分が外部に蒸発するのを防ぎ、お肌の水分量を保つため必須の原料です。

そこで通常は「界面活性剤」や「乳化剤」と呼ばれるものを使い乳化させます。
これらは石油由来のものも多くあり、必要以上にお肌のうるおいを取りすぎてしまったり、お肌に刺激を感じる人もいます。

シャンプーや化粧品で乳化や洗浄をする界面活性剤はどんな成分?

界面活性剤を使わずモンモリロナイトのみで乳化をしたクリームはできるの?

KURUMUでは石油由来のものが多いこと、お肌が敏感な方には刺激に感じてしまうことがあることから界面活性剤は使いたくないと考えています。

実験の結果、そんなときにもモンモリロナイトが活躍することがわかりました。モンモリロナイトには水と油どちらも吸着して抱きかかえ、クリーム状にできるちからがあります。

モンモリロナイトで乳化ができれば肌や環境にやさしいだけでなく、より多くの美容成分が配合できたりなどメリットもたくさんです。

モンモリロナイトで乳化ができるメリットをもっと詳しくはこちら

界面活性剤を使わずにハンドクリームを作るメリットとは?

ただ、界面活性剤の乳化力に比べモンモリロナイトの乳化のちからはそこまで強くありません。たくさんのオイルを混ぜるためにはモンモリロナイトのちからでは足りない場合もあります。

まだまだ未知数なモンモリロナイトの乳化のちから。

モンモリロナイトの産地や特徴をうまく見極め、モンモリロナイトのちからをより生かすことにより、より多くのオイルも乳化できるかもしれません。

そんな試行錯誤の結果、植物のオイルをたっぷりと使い、界面活性剤完全不使用のハンドクリームができました。

お肌のうるおい不足を感じている敏感肌の方に特におすすめしたい、保湿力が高くお肌に優しいクリームです。

「モンモリロナイトと果実と花のハンドクリーム」はこちらです。

モンモリロナイトや植物エキスをたっぷり配合したハンドクリームの特徴とは?

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