モンモリロナイトというユニークな力を持った原料の特性を生かすために、
私たちはシンプルなレシピ作りを心がけています。
モンモリロナイトそのものがしっかりした洗浄力や保湿力を備えているため、
水に溶いただけである程度の汚れは落ちますし、肌に塗れば保湿効果もあります。
しかし、モンモリロナイトも万能ではありません。
水に溶いたモンモリロナイトを放置すれば腐食しますし、
洗浄力や保湿力も足りない場合があります。
そんな時、私たちはその他の原料の力を借りますが、
できる限り体に刺激が少なく安全だと判断できるものを使います。
世の中は「100%オーガニック」や「完全無添加」や「防腐剤不使用」
などという言葉であふれかえっています。
しかし、天然由来の原料がすべて安全とは限りませんし、
化学処理した原料がすべて体に悪いとは限りません。
原料ひとつひとつに特徴があり、天然でも体に刺激にあるものもあれば、
化学由来であっても何十年と安全に使われてきたものもあります。
私たちは先入観にとらわれず、原料の安全性をしっかり審議して採用しています。
粘土科学研究所は、東京都江戸川区にある小さな会社。
従業員は社長を含めて6人しかいません(2016年2月現在)。
この小さな会社で、原料の仕入れから
製造・充填・梱包・配送・販売までを行っています。
大量に製造できる大きな機械もなければ、
充填の機械も半自動の足踏み式しかありません。
商品のフタ閉めやパッケージの梱包は、
すべて人間の手によって行われています。
製造や充填を他の会社に任せることも可能ですが、
よほど短期間に大量の製造が必要とされない限り、自社で製造します。
残念ながら社長である私自身が未熟で、他社にお願いして製造した商品を
責任もって管理することができない、と思うからです。
今はまず全ての仕事を手の届く範囲で、できるだけ丁寧に行っていきます。