今回のテーマは『グリセリン』。
グリセリンと言えばとってもポピュラーな化粧品原料で、ポピュラーすぎて逆にスポットライトが当たらない原料かも。
しかしたくさんの化粧品に配合されているということは無くてはならないものというのも事実。
そんな縁の下の力持ちともいえる『グリセリン』のお話。
クリームなどの化粧品に使用されるグリセリンとは?由来は?
グリセリンは無色透明で、においもしないドローっとした液体です。
テクスチャーはこんな感じでドローンとしています。
ギリシャ語の「glykys」(甘い)という意味の単語が由来にある通り、なめると甘いことも特徴の1つです。
自然界では海藻や動物にも多く含まれているグリセリン。
私たちの皮膚や筋肉の中にも「脂質」という形で存在しています。
ちょっと難しいお話をするとグリセリンはソルビトールと同じ多可アルコールの1種で、お水を抱えるちからがあるので化粧品の保湿としてよく使われています。
ソルビトールについてはこちら
また、グリセリンは石油由来の化学合成品のものもありますが、主によく使われているのは植物由来のグリセリン。
特に合成品は嫌われがちな化粧品では植物由来のものが好んで使われています。
その植物由来のグリセリンはヤシの油や牛脂などを温度や圧力をかけてできる石けんの副産物です。
保湿に効果があったり、なめると甘いグリセリン。
では化粧品以外にはどんな用途で使われているのでしょうか?
保湿や防腐の効果もあるグリセリンの用途とは?
化粧品で保湿に使われることが多いグリセリンですが、他にも多くの用途で私たちの生活に密着しています。
「鼻セ●ブ」のような保湿ティッシュにはソルビトールやグリセリンが保湿成分として入っています。
「「鼻セ●ブ」はなめると甘い!」というのはグリセリンの甘さのおかげです。
他にもグリセリンには甘味があることからお菓子の調味料として使われたり、お水を抱きかかえて菌が増えるのを防ぐ保存剤として食品添加物に使われています。
変わった使われ方だと、浸透圧の差を利用して浣腸に利用することも!
それ以外だと軟膏や歯みがき、マウスウォッシュ、紙や繊維などなどなど。
非常に幅広い用途で使われています。
このように非常に多くの用途で使われているグリセリン。
ではグリセリンをお肌に塗ったり、お口に入れたりしても危険はないのでしょうか?
グリセリンと硝酸と硝酸化合物を反応させてダイナマイトの元であるニトログリセリンを作ることができます。
グリセリンは害がないと言われていますが、ニトログリセリンは驚異的な爆発力を持つ危険物です。
ノーベル賞の生みの親でもあるノーベルがニトログリセリンを安定化させ、扱いやすくしたものがダイナマイトです。
食品添加物やクリームやローションなど化粧品に使われるグリセリンの危険性は?
化粧品や食品添加物として私たちの生活に深~く関係しているグリセリン。
本当に食べたりお肌に塗ったりしても大丈夫なのでしょうか?
食品添加物としては甘味料に使われたり、食べ物が腐らないようにするのに使われるグリセリン。
結論から言えばお口に入れる場合もとっても安全です。
それは由来がヤシ油や牛脂なこと、毒性が認められないことなどからです。(もちろん常識を逸脱した量をごくごく飲めば別です)
お肌へも皮膚の刺激性やがん性刺激などもなく安全性が高いグリセリン。
しかしグリセリンが15%以上配合されているときに注意したいのは乾燥です。
通常グリセリンは水分を抱え込む性質があり、クリームやローションで保湿をしてしっとり肌を作ってくれます。
しかし空気が乾燥している時は空気中やお肌の水分を逆に吸い取ってしまうという困った特徴も。グリセリンが多く含まれていると乾燥が顕著に出てしまいます。
グリセリンはスキンケアでローションやクリーム以外にも使われる?
KURUMUではクリームウォッシュ、ウォーターモイスト、コンフォートクリーム、モイスチャーパックの4種すべてに配合されています。
グリセリンだけで保湿するのではなく、ヒアルロン酸やコラーゲン、その他いろいろな原料との組み合わせで保湿しています。
また、クリームウォッシュなら洗い上がりの保湿、ウォーターモイストやコンフォートクリームなら洗顔後の保湿など、使う時のシチュエーションに応じて保湿感を変えて作っています。
使うその時その時で「気持ちがいい」と思える微妙なバランスが少しでも良くなるように、そう心がけて開発をしました。
特にグリセリンはヒアルロン酸と相性がよく、併用すると保湿感が膜となって残ってくれます。
そこにモンモリロナイトのヴェールでさらに皮膜を張り乾燥から守ってくれることによりKURUMUが目指すぷるぷるなやわらか肌に近づいていきます。
モンモリロナイトのちからに加えてグリセリンにちからも借りてやわらか肌を。
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