お手持ちの化粧品の裏面を覗いてみると3番目、4番目くらいによくいる「ソルビトール」。
場面は変わって冷蔵庫を開けます。ジュースやハムなどの表示にも「ソルビトール」。
あまり目立つことはないけれど私たちの生活にけっこう関わっているのがソルビトールです。
でも主役になることはほとんどないため「ソルビトール」という単語を見たことがあっても覚えていないか「聞いたことがない」という人も少なくないハズ。
ということで今回は
化粧品には欠かせない原料「ソルビトール」。
ソルビトールはなにからできている?
どんなことに使われている?
化粧品で使ったときの危険性は?
そんなお話。
ソルビトールはなにからできているどんなもの?
ソルビトールは100年ほど前、ナナカマドというバラ科の植物から発見された、自然界に存在する糖アルコールです。
ほかにも海藻類やリンゴ、梨、プルーンなどに比較的多く含まれています。
世界で最も使われている糖アルコールと言われています。
1.熱・酸・アルカリに強い(安定性が高く加熱による褐変反応やアミノ酸、タンパク質とのメイラード反応の原因にならない)
2.微生物の栄養源になりにくい(微生物の栄養源になりにくく菌が繁殖しにくいため品質保持に貢献します。また、虫歯の原因になりにくい素材)
3.消化吸収されにくいという特徴がある(人の消化酵素で消化されにくく吸収されにくいため低カロリーです。また、血糖値やインシュリンレベルにも影響しない)
ソルビトールの化粧品やそれ以外の利用法とは?
ナナカマドをはじめ、リンゴやプルーンなど様々な植物から取られる糖アルコ―ルであるソルビトール。
ではソルビトールはどんなところで使われているでしょうか。
甘味料として
カロリーが砂糖に比べて70%と低く、むし歯になりづらい甘味料として使われています。
また、口の中に入れると清涼感が出るのでガムや飴に使われています。ほかにもダイエット食品などに利用されています。
煮物、漬物などに
分子が小さく浸透しやすいので、煮物や漬物などに使われています。ソルビトールを使うとよく味が染み込むのです。
また、水分の活性を抑えることができるので保存料のような使われ方をしています。
化粧品の保湿剤として
水に非常に溶けやすい成分で、緩くついてお肌の水分を一定に保ってくれます。
主にクリームや化粧水などの保湿剤や、お肌を柔らかくする効果を期待して配合されています。
化粧品でソルビトールを使う時の危険性は?
ソルビトールをネットで調べてみると接種で亡くなった方がいるという話が出てくると思います。しかし因果関係は確認されておらず。
「ソルビトールで亡くなった」とは言えないようです。
また、発がん性に関してもラットを使った実験で確認されませんでした。
糖尿病の方は注意という記述もありますが、化粧品としてお肌に塗る場合は問題はないようです。
化粧品では口紅などの皮膚の粘膜に接触する製品にも多く配合されていることからも安全性が高いことがわかります。
KURUMUでのソルビトールの利用法とは?
比較的リスクが少なく、様々な化粧品で使われているソルビトール。
KURUMUでも洗顔料であるクリームウォッシュをはじめ、保湿系のローションであるウォーターモイストやパックのモイスチャーマスクに使われています。
ソルビトールは水分を保つ保湿の効果を期待して配合しています。
ただ、保湿をソルビトールのみに頼ってしまうとけっこうべたべたしていい使用感になりません。そこでヒアルロン酸やグリセリンなどなどいろいろな保湿成分と一緒に配合しています。
ソルビトールをはじめとする保湿成分はモンモリロナイトがヴェールとなりお肌をくるみ込みます。
ヴェールにくるまれたお肌はすべすべと気持ちよく、乾燥しようとするお肌へ常にうるおいを補給してくれます。
うるおいをたっぷりとくるみこんだモンモリロナイトが固く、ガサガサとしたお肌とは無縁のしっとりとうるおい溢れる柔らか肌へと導いてくれます。