今回のお話は「モンモリロナイトと果実と花のハンドクリーム」ができるまでのお話。
「モンモリロナイトと果実と花のハンドクリーム」を作るきっかけとなった出来事とは?
その出来事を解決できるモンモリロナイトの特徴とは?
開発にあたってぶち当たった壁とその解決方とは?
そんなお話。
モンモリロナイトのハンドクリームを開発するきっかけとは?
実はワタクシの奥さんの一家はみんな美容師か理容師さんです。(奥さん以外)
義理の母も叔父も叔母も義理のいとこも2人美容師と理容師です。
そんな親戚の集まりに参加すると決まって出てくる手荒れの話。
シャンプーをする以外にもたくさんお水に触れるのでどうしても手が荒れ気味になってしまうということ。
お水を使うだけでなく、シャンプーも皮脂をとりすぎてしまったり、合わないシャンプーだとそれ自体が刺激になってしまうわけです。
そして一度荒れてしまうとバリア機能が弱ってしまい、刺激の影響を受けやすくなってしまう→肌荒れ悪化…という悪循環に陥りがちです。
そんな話があったのでKURUMUのコンフォートクリームを使ってもらいました。
コンフォートクリームに配合されているモンモリロナイトは刺激自体も非常に少ないし、お肌をヴェールで包んでくれるので肌荒れ防止にはぴったりかな?と思ったのです。
果たして美容師、理容師の奥さんの親戚はどんな反応だったのでしょう?
モンモリロナイトを使ったフェイス用のクリームをハンドに使った感想とは?
手荒れに悩む奥さんの親戚の理容師の皆さん。
モンモリロナイト配合のコンフォートクリームの感想はというと…?
ワイワイと雑談をしながらいろいろ聞きだしましたが、まとめると下のような感じ。
感想①
いい香りはするけれどお客様によって香りは好き嫌いがはっきりするから無い方がいい
感想②
コンフォートクリームを手に塗ったすぐあとはサラサラしていいけれど、水に触れるとべたつきが戻ってしまう
感想③
顔用の商品なので価格が高い。乾燥する度塗る気にならない
以上三点が感想でした。
そーか、確かにフェイス用に作っているクリームだから価格が高いのも当然で、香りも天然の精油で付けてるし「手」に使うにはその辺は向いていないのね~。
ただ、モンモリロナイトのちからである皮膜による塗った後のさらっと感は非常に好評で、モンモリロナイトはハンドクリームに向いているのでは…?とも思いました。
課題としては…
香りはない方がいい
お水に触れてもべたべたしない方がいい
ある程度安価でどんどん使えるもの
そこをクリアすると喜ばれるものが作れるんじゃ??
と思い開発できないかなぁ。と考え始めたのでした。
モンモリロナイトのハンドクリームを開発する際に参考にしたこととは?
上記3つの課題をクリアするにはどうしよう??
香りは簡単。精油を抜けば香りは抜けるからいいとして…。
そーいえば!POPUP SHOP等でよく行っていたファウンテンです。
あれは当初(今はハンドクリームですよ~と言っていますが)モンモリロナイトとお水を混ぜるとトロミのあるクリーム状のものができてそれを触ってもらいたい!という想いから始めたものでした。
それをベースにハンドクリームができないかな?と思ったわけです。
お水にモンモリロナイト、そこに皮膜のヴェールを助けてくれる成分を入れたシンプルな処方でいいものを…。
ファウンテンに使っているモンモリロナイトとお水を混ぜたシンプルなものをベースに試作が始まりました。
モンモリロナイトとオイルを配合したハンドクリームの問題点とは?
モンモリロナイトとお水は仲がとっても良いため、手に塗ってお水がかかるとすぐ取れてしまいます。
そこでお水と仲が悪い(混ざりづらい)オイルを入れることにしました。
オイルも体にもやさしい植物性オイルを2種。
保湿にもピッタリのオリーブオイルとシアバターの2種類です。
それにトウモロコシ由来のヴェール感がでる成分も配合。
そうすることによってお水に濡れてもべたつきが復活しないハンドクリームになりました。
しかし!オイルを混ぜたことによってしばらく時間が経つと分離してしまうことが分かったのでした。
分離の問題が急浮上。でもその問題までもモンモリロナイトが解決してくれるのでした。
モンモリロナイトハンドクリームの分離を解決する方法とは?
手に塗ったときのヴェール感や保湿感のために入れたオイル。でもそのオイルを入れることにより、分離していしまうクリームに…。
分離してしまうとチューブから手に出すときびちゃっと透明の液体が出てきてしまい製品になりません。
対策として界面活性剤と呼ばれる成分を入れるとすぐに混ざるのは知っていました。
ですが、肌荒れに悩む人のために作るのに肌の負担になりうる界面活性剤は使えない!と思い、よりモンモリロナイトのちからを信じて試作を続けます。
モンモリロナイトの最大の特徴は様々なものを抱きかかえるちからがあること。
そのちからは種類を選びません。お水に流れるようなほこりや古くなった角質から油性のメイクや余分な皮脂までです。お水も油も吸着して落とせるということはお水と油を混ぜることが出来る(乳化)とも言い換えられます。
モンモリロナイトに乳化のちからがあるなら界面活性剤を使わずにきれいなクリームを作りたい。
しかしモンモリロナイトは界面活性剤に比べるとそのちからは不安定で強くはありません。産地によっても乳化のちからも違いますし、バランスが崩れると最初は良くても時間が経つとお水を吐き出すということが起こることも。
産地によって違う特徴のモンモリロナイトの組み合わせやバランスにはとっても苦労しました。
試作したものによってはそもそも分離したものや、10分くらいでどんどん分離してしまうもの、いい感じにできた!と思っても一か月ほどで分離するものなどなどなど...
分離の問題は特別な解決策や出会いがあったわけではありません。
地道に地道に何度も何度も少しずつバランスを変えて試作を繰り返す。
出来上がりはまさに白くきれいなハンドクリーム。
ベースにしていたファウンテンのクリームよりも保湿感や皮膜のくるまれている感じもしっかりと表現できました。
お水にも強く、伸びもよいので少量でもしっかりと手のひらに広がってくれます。
親戚のみなさんにも試していただきました。
さらっとするのにシットリの不思議な感覚
べたつかないので仕事に支障が出なそう
伸びが良くて使い勝手がよい
などなど感想も上々です。
しっとりするのにさらっと、香りもなくヴェールにくるまれるこのハンドクリーム。
モンモリロナイトと植物のちからによるヴェールはやさしく手をくるんでくれます。
夏でもエアコンで乾きガサガサになりがちな手にうるおいを与え、べたつきはしないそんなハンドクリームが出来上がりました。
モンモリロナイトと果実と花のハンドクリームのお肌を柔らかくうるおしてくれるヴェールの秘密について、詳しくはこちらから→「モンモリロナイトや植物エキスのたっぷり配合したハンドクリーム特徴とは?」