お肌の汚れを「落とす」
うるおいを「届ける」
乾燥から「守る」
その3つのお肌の美しさを助けるモンモリロナイトのちから。
モンモリロナイトのちからの源となるのは母なる海のちからに加えて、温泉のちからの恩恵を受けていることを前回お話しました。
温泉、海、ミネラル、モンモリロナイト。複雑に絡み合う関係とは?
温泉にも当然お肌を美しくする効能がたくさんあります。
今回は温泉の美肌のお話。
全国にある「美肌の湯」とはどんな風にお肌をきれいにしてくれるのか?そんなお話。
Contents
◆お肌をすべすべにしてくれる日本三大美肌の湯はどこにある?
温泉に入れば筋肉痛やリウマチなどの体の調子がよくなることに加えて、入ればお肌すべすべきれいになると謳っている温泉も数多くあります。
そんなすべすべになる中でも、特にお肌がきれいになるとされているのが「日本三大美肌の湯」です。
(日本三大美人の湯は「川中温泉(群馬)」「龍神温泉(和歌山)」「湯の川温泉(島根)」と、別にあります。)
それは島根県「斐乃上温泉」、佐賀県「嬉野温泉」、栃木県「喜連川温泉」です。
それぞれ泉質は
「斐乃上温泉」:「アルカリ性単純温泉」
「嬉野温泉」:「弱アルカリ・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉」
「喜連川温泉」:「ナトリウム-塩化物泉」
となっています。
ナトリウム?アルカリ??
ムズカシそうな単語が出てきました。
まずはそれをご説明します。
◆日本三大美肌の斐乃上温泉、「アルカリ性単純温泉」とはどんな温泉?
まずは一番上の斐乃上温泉「アルカリ性単純温泉」とはどんなものなのでしょうか?
まず最初の「アルカリ性」とはpHがアルカリということです。
昔学校の理科の授業でリトマス試験紙で実験したあれです。赤いリトマス紙をこの温泉につけると青く色が変わります。
斐乃上温泉はpHが9.9なのでアルカリ性ということです。
(温泉はpH8.5以上でアルカリ性)
そして「単純温泉」とはどんなものでしょうか?
単純温泉の条件は2つあります。
一つ目は『源泉温度が25度以上か、もしくは「特殊成分」が規定以上』
もう一つは『「溶存物質合計(ガス性のものを除く)」が、温泉水1㎏中「1000㎎」以下
となっています。
なにやら難しそうですが、温泉の温度が25度以上で「溶存物質」の合計が1000㎎以下のものが単純温泉となります。
(溶存物質とはカルシウム、マグネシウム、硫黄などの含有成分です。単純温泉はそれの総量が1000㎎以下ということです。)
単純温泉の特徴は「溶存物質」の含有が少ないのが特徴で、それにより刺激が少なく子供からお年寄りまで安心して入れる温泉です。
◆日本三大美肌の嬉野温泉に入るとお肌はどうなるの?
次に「嬉野温泉」の「弱アルカリ・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉」です。
弱アルカリということで、上記の斐乃上温泉よりも弱いアルカリでpHは7.5~8.5です。
そして含有成分が1000㎎を超えているので単純温泉ではなくなります。
その中で注目ポイントは「炭酸水素塩」と「塩化物泉」の2つのワード。この温泉の特徴を表している2つの言葉はどんな意味なのでしょうか?
炭酸水素塩は、お肌を柔らかくし、余分な皮脂を乳化させて落とす役割をします。
中にはまるで美容液!というような濃厚な温泉もあり、湯上りは滑らかですべすべになります。
塩化物泉はお塩が主成分なので、口にするとしょっぱい味がします。湯上りはお塩の成分がヴェールを張ってくれるのでしっとりとホカホカ。
保湿して保温までしてくれるので、お風呂上りまでお肌はしっとりと、湯冷めすることなくずっとぽかぽかになります。
嬉野温泉はこの2つの特徴を持つ温泉なので、美肌が期待できそうですね。
◆日本三大美肌の湯、喜連川温泉の泉質は?その泉質でお肌はどうなる?
最後の温泉が喜連川温泉です。
喜連川温泉も弱アルカリの「ナトリウム-塩化物泉」です。
嬉野温泉にもあった「塩化物泉」というコトバが出てきます。同じようにヴェールを張ってくれ、保湿保温効果に優れている温泉ということがわかります。
長く温かさが保たれるため、脂肪を燃焼したい人や乾燥肌なのでお肌をしっとりさせたいひとにおすすめです。
以上が日本三大美肌の湯と呼ばれている三箇所の泉質の特徴でした。
◆日本三大美肌の湯とモンモリロナイトの特徴の共通点は?
三箇所の泉質は似たところがあるものの、別の特徴を持っていました。
3つの温泉の共通点、そしてお肌をスベスベにするモンモリロナイトもアルカリ性でした。
美肌の秘密はアルカリ性にある?
次回はアルカリ性の温泉とはお肌にとってどんな働きをしてくれるか?
そんなお話をしたいと思います。