前回、前々回とモンモリロナイトとお肌と温泉のお話を書いてきました。
一回目では
温泉のでき方とモンモリロナイトのでき方の関係について
温泉、海、ミネラル、モンモリロナイト。複雑に絡み合う関係とは?
二回目では
日本三大美肌の湯とはどんな泉質なのか?その共通点とは?
ツルツルスベスベなお肌になる三大美肌温泉に共通する特徴とは?
というお話。
今回は前回明らかになった「アルカリ性の温泉」のお話。
温泉はアルカリ性だと美肌にどんな効果があるのでしょうか?
そんなお話。
◆日本三大美肌の湯の泉質とアルカリ性泉とはどんなもの?
日本三大美肌の湯と言われるのは島根県「斐乃上温泉」、佐賀県「嬉野温泉」、栃木県「喜連川温泉」です。
それぞれ泉質は
「斐乃上温泉」:「アルカリ性単純温泉」
「嬉野温泉」:「弱アルカリ・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉」
「喜連川温泉」:「ナトリウム-塩化物泉」
となっています。
三か所の温泉地で共通になっていることは「アルカリ性」の温泉であるということ。
アルカリ性の温泉がお肌にどんな効果を与えてくれるのでしょうか??
美肌の湯のキーポイント「アルカリ性泉」
温泉ではpHで酸性なのかアルカリ性なのか中間の中性なのかを分類しています。
その分類はこちら
酸性 pH.3未満
弱酸性 pH.3~6
中性 pH.6~7.5
弱アルカリ性 pH.7.5~8.5
アルカリ性 pH.8.5以上
となっています。
三大美肌の湯で見てみると
斐乃上温泉 pH.9.9
嬉野温泉 pH.7.5~8.5
喜連川温泉 pH.7.5
と3つとも弱アルカリ性からアルカリ性になっていることがわかります。
ではアルカリ性の温泉の特徴とはどんなものでしょうか?
◆美人の湯の美容液のようなアルカリ性温泉とはどんな効果?
アルカリ性の温泉はトロトロと「まるで美容液!」と形容されるほどです。
トロッとした感触は理屈抜きでお肌によさそうな感じで、どこかお肌が柔らかくなった感じが。
気持ちよく、すべすべの感覚になる美肌の湯。では実際にお肌でどんなことが起こり、お肌をツルツルにしてくれるのでしょうか?
ちょっと横道にそれますが、石けんはアルカリに油脂を加えてできるものです。
アルカリ性泉に入るとお肌の一番外側でバリア機能を作ったり、出すぎてしまうとべたつき肌になってしまう皮脂がアルカリと反応します。
つまり、温泉のアルカリが人のお肌の皮脂(油脂)に反応しているということ。
石けんの反応と同じことが起き、お肌で石けんが出来上がります。
その石けんが余分な皮脂や古くなった角層を落としてくれる天然のクレンジングのような役割を果たします。
天然のクレンジングとなったアルカリ性泉は汚れや皮脂を落とすので、古くなった角層を落としてくれます。
そしてツルツルの生まれ変わったような、柔らかな触りたくなるようなお肌になります。
◆弱酸性ではなくアルカリ性温泉だった美人の湯にも注意点が?
化粧品の広告では「弱酸性」というコトバをよく目にします。
さも、アルカリ性が悪のような書かれ方をしていますが、温泉の美肌のパワーの源はアルカリ性であることだったのですね。
しかし、お肌がすべすべになるアルカリ性の温泉も入り方を間違えるとすべすべがカサカサになってしまうことも…
次回はそんなカサカサ肌にならずにすべすべの美人肌になる温泉入り方のコツをお届けします。
温泉に入った後のケアには温泉のパワーも入ったモンモリロナイトスキンケアを