スキンケア以外にも利用されるモンモリロナイトのちからとは?

モンモリロナイトには「落とす」「届ける」「守る」という3つのちからがあり、お肌の汚れを「落とし」たり、カサカサのお肌にうるおいを「届け」たり、うるおいを逃がさず乾燥から「守った」りとスキンケアにぴったりの特徴を持っています。

一方でサウザンユーセスつまり千の用途があるともいわれるモンモリロナイト。
スキンケア以外にもたくさんの利用法があります。

今回は「落とす」「届ける」「守る」に加えてほかにもたくさんあるモンモリロナイトのちからについてちょっと難しく、マニアックにまとめてみました。

お水を加えるとねばねばに -膨潤性-

モンモリロナイトの大きな特徴の1つがこの「膨潤性」です。ほかの粘土(クレイ)と大きく違う点でもあります。

モンモリロナイトは水やそのほかの物質を抱え込み自らの体積を広げます。結果として、べたべたとしたクリームのような状態になります。


水にモンモリロナイトを入れ、かきまぜないで放置。1時間後クリーム状に。

ではなぜ水やそのほかの物質を抱え込むのでしょう?

その秘密はモンモリロナイトが持つ特殊な構造にあるようです。
モンモリロナイトを顕微鏡で見るとトランプ構造と呼ばれる薄い板が何枚も重なった層状のものが確認できます。


このトランプ状の層1枚1枚の直径はわずか約100ナノ、厚さは約1ナノメートル。
層の間に水やそのほかの物質が入りこむことで膨潤していきます。とても小さい層の集まりですから表面積がとても大きく、1グラム当たりなんとテニスコート3面分にも及びます。
1gでテニスコート3面分ですから、KURUMUの洗顔料クリームウォッシュ1本に入っているモンモリロナイトはそれの約10倍以上!

たくさんの水やそのほかの物質を包接できることがわかります。ではなぜモンモリロナイトはいろいろな物質を取り込むことができるのか?
それは前述したモンモリロナイトの成り立ちと大きな関係があります。

モンモリロナイトは火山灰が海底に堆積し、たくさんの条件を満たし6500万年もの時間をかけた結果結晶化したものです。
結晶化することによりモンモリロナイトの結晶1つ1つにマイナスイオンを帯びるようになったのです。

水やヒアルロン酸などの保湿成分、そして健康な肌の大敵である余分な皮脂や汚れなどの有機物。
これらはすべてプラスイオンを帯びています。ですからモンモリロナイトが帯びているマイナスイオンによって水などのプラスイオンを帯びたものはまるで磁石のように吸い込まれていくのです。

お肌もすべすべに! -被膜性-

さてモンモリロナイトのちから2つ目は「被膜性」です。

先ほどの膨潤力の話の中で、保湿成分を取り込んだうえ汚れまで取りこんだら肌に良いはずの保湿成分は汚れと一緒に流れて行ってしまうじゃない!と思ったでしょう?

そうなんです。この「被膜効果」がなければ保湿成分は流れていってしまいます

モンモリロナイトが配合された液体を塗布すると、ごく薄い膜を作ります。つまりお肌を包んでくれるバリアのような役目をするんですね。
そこに配合してあった保湿成分も入っていますから保湿成分を逃がさず肌にとどめてくれるんですね。

薄い薄い被膜の厚さは約1ナノ。べっとりと肌に塗られる感覚ではなく、肌呼吸ができる通気性もあり、ふわりと肌を包み込み守ってくれるような独特な被膜感です。

お肌によいものを残してくれる -イオン交換-

「膨潤力」と「被膜性」か…なるほど…。

「膨潤力」で汚れを取って「被膜性」で肌に留まるのだったら、汚れも肌にとどまってしまうのでは??
と疑問を持ちませんでしたか?

実は保湿成分のみを肌にとどめ、汚れや余分な皮脂などを包みとって流れてくれるのです。
都合よく肌に良いものだけ残り悪いものは出ていく。それを実現してくれるのがモンモリロナイト、第三の力「イオン交換」です。

前述したように6500万年もの長い年月を経て結晶化したモンモリロナイトはマイナスイオンを帯び、有機物を包みとります。
しかし引き寄せられた有機物とモンモリロナイトの結合の力はそこまで強くなく、プラスイオンを帯びたものと接触すると瞬時に今まで持っていたものとその時接触したものを交換するのです。また、イオン交換を1度すると吸着した物質を今度は強く保持し離しません。

例えばKURUMUの洗顔料クリームウォッシュの場合です。
洗顔する際、モンモリロナイトにあらかじめ配合してある保湿成分が皮脂や汚れと接触します。
その時保湿成分と皮脂や汚れを瞬間的に交換するのです。
そしてイオン交換後に保持した汚れや余分な皮脂を強く包みとって離さずにすすぎ時に流れてくれます。

お水と油を仲良く -乳化作用-

乳化という言葉をご存じでしょうか?簡単に言うと水と油を混ぜることを指します。
水と油を混ぜると分離してしまい、混ざったと思っても再び分離してしまいます。でもどうしても水と油を混ぜたい。モンモリロナイトはそんなときにも活躍します。

モンモリロナイトは水と油どちらも吸着して抱きかかえます。
水とオイルを粘土で混ぜてみましょう!


水とオイルを準備しました。これを手で振って混ぜます。しかし、文字通り水と油。段々と分離してしまいます。


ここにモンモリロナイトを混ぜると…。


クリーム状に混ざりました。ただ、色は完全に乳化をしていないのか、グレーがかっています。よく振ってもダマが少し残っているので手のひらで混ぜていきます。


すると完全に膨潤し、乳化に成功しました。白いクリームになっているのが確認できます。モンモリロナイトを利用することにより、界面活性剤を利用せずに水と油が混ざったクリームが作れることがわかります。

ドロドロがサラサラに? -可塑性-

可塑性(かそせい)と読みます。

可塑とは『固体に外力を加えて変形させ、力を取り去ってももとに戻らない性質。塑性。』とのこと。

モンモリロナイトは力を加えると軟らかくなり、しばらくすると少し固くなります。クリームウォッシュを容器に入れて逆さまにしてもドローっとしてなかなか流れませんが、容器を振って力を加えて逆さまにすると流れていくスピードが上がります。
この特徴はペンキなどに応用されていて、塗るときまでは軟らかく、塗った後にそこに留まってくれるという特性を発揮しています。


この可塑性はモンモリロナイトの層状の構造が大きく関係しています。
層状のモンモリロナイトに力を加えると層間同士を結び付けている力が弱まります。その結果軟らかくなります。

また、時間が経つと層間の力がもとに戻り、固さが戻るのです。

以上の5つがモンモリロナイトのちからでした。最初の3つは主にスキンケアに使われることも多いです。しかし、それ以外にも土壌の改良にはイオン交換、土壌改良やワインのオリをとるのには膨潤性、可塑性を利用してペンキに配合されたりと様々。

KURUMUではモンモリロナイトのちからを最大限にと思って開発しています。
今回挙げたモンモリロナイトのちからをお肌のために生かし、モンモリロナイト以外のお肌の刺激になりそうなものはなるべく入れずに作っています。

そんなモンモリロナイトのちからを最大限に生かしたKURUMUシリーズはこちら

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