お肌の汚れを落とし、うるおいを届け、乾燥から守ってくれるモンモリロナイト。KURUMUではその特徴を利用して、洗顔料はもちろんのことローションやクリーム、パックなどにたっぷり配合しています。
モンモリロナイトは化粧品以外にもたっくさんの使い道があります。用途がとってもたくさんあることから「サウザンユウセス(thousand uses)」とも言われます。
今回はそんな中からほんの一部、今は別のものに取って代わられてしまったものの、かつて利用されていた利用法をご紹介します。(※今回のお話は諸説あります。)
こんなところにモンモリロナイト~生活密着編~
こんなところにモンモリロナイト~工業編~
こんなところにモンモリロナイト~意外な使い道編~
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◆メェーメェー羊の脂取り。羊毛の脱脂
時代はローマ。フュラーと呼ばれる羊の脂を処理する職業がありました。中性洗剤が開発されるよりも昔の話です。
羊の毛を刈ると羊毛は脂でドロドロ。それをきれいにする作業です。
脂はお水で洗っても全く落ちません。そんなときに活躍したのがモンモリロナイト。
モンモリロナイトはあらゆるものをくるみこむ性質があります。それは羊の脂も例外ではありません。羊の脂を吸着して落とし繊維は作られていたのでした。
◆シャンプーの代わりに?お相撲さんの鬢付け油落とし
似たようなお話は日本でのこと。やっぱり中性洗剤やシャンプーがなかったころの話。
具体的には江戸時代から昭和の初期ごろまで。お相撲さんは昔からいままで「鬢付け油」という油を使ってちょんまげを結います。
結ったちょんまげを洗う時に登場するのがモンモリロナイト。鬢付け油をモンモリロナイトが吸着し、お相撲さんたちの髪を洗っていたのでした。
◆昔の人はどうやって作ったの?大仏の型
これは現代でもされている使われ方なのですが、さかのぼること1300年ほど前。
奈良の東大寺でのことです。大きな大きな大仏を作る際、モンモリロナイトが使われていました。
金属(銅)を流し込むための鋳型はモンモリロナイトで作られていました。この製法は少しづつ形を変えながら、今でも金属の鋳型にはモンモリロナイトが使われています。
◆美容利用は昔から?クレオパトラのお肌にも
世界三大美女の一人と言われているクレオパトラ。
「クレオパトラが利用した~」という文言は化粧品でたまに見かけますが…
モンモリロナイトを使ってお肌をケアしていたというお話も残っています。
当時は精製したモンモリロナイトはあるはずもないでしょうから、どちらかと言えばベントナイトの方が近いかも?(ベントナイトはモンモリロナイトを主成分としたそれ以外の成分も入っているクレイ)
しかし、モンモリロナイトのちからがクレオパトラの美に貢献したことは想像に難くありません。
◆モンモリロナイトと界面活性剤はどっちが便利?
江戸時代やローマの時代からいろいろなところで利用されていたモンモリロナイト。その昔の人々の知恵をちょっと拝借してKURUMUはできています。
しかし現在、脱脂という意味ではモンモリロナイトは利用されていません。
天然物のため脱脂の力が中性洗剤と比べると欠けること、そして安定して効果を発揮しない時があることなどから中性洗剤が選ばれています。
その中性洗剤にも使われている界面活性剤が入った化粧品はどうでしょう?
皮脂をとりすぎたりお肌の刺激があったりなど、界面活性剤に軍配が上がるとは言えません。
KURUMUでは安定しないモンモリロナイトのちからをうまく、快適に使えるように工夫しています。
また、洗浄力は植物由来の界面活性剤の力を少しだけ借りることにより、メイクも落とせるほどになりました。
モンモリロナイトのちからを最大限に引き出すこと、お客様に楽しく快適に使っていただくこと、そんなことを考えて作ったKURUMUシリーズはこちら