二桁の足し算で電卓を出します。算数ができません。
たいらです。
さて。
KURUMUシリーズやモンモリロナイトと銀と水の歯みがきは、すべて東京の江戸川区葛西という場所で作っています。
「化粧品工場」と聞くと大きな施設を思い浮かべるかと思いますが、とても小さな工場で1本1本手作りに近い形で作っています。
あんまり売れていないこともありますが…実は手作りに近い形でやらなければいけない理由はモンモリロナイトにあったのでした。
モンモリロナイトはいろんな特性があり、そのおかげで手作りをしなくてはいけない理由がいくつかあります。
「目の届く範囲をていねいに」という私たちのモットーにぴったりなのですが、ちょっと厄介。
ということで今回は
モンモリロナイト化粧品の製造を困難にしている特徴とは?
大きな釜ではできない、人の手で目でしっかりと作らなくてはいけない理由とは?
手作りをせざる負えない理由とは?
そんなお話。
モンモリロナイト化粧品の製造が難しい理由① きれいに混ぜるのが難しい
モンモリロナイトの大きな特徴の一つがたくさんのお水を抱きかかえることができるということ。
KURUMUでは基本的には最初にお水にモンモリロナイトを混ぜることから始めます。
そうするとモンモリロナイトはどんどんお水をくるみこんでダマダマになっていきます。
ダマダマはけっこう厄介で混ぜるのが大変。人の目で見て固まっているところを見つけてへらで崩していく作業が不可欠です。
機械だけの攪拌だとどうしても届かない場所ができてしまいます。
ですから大きい化粧品の会社だと1000キロとかもっと大きな釜を使って混ぜて作っているのですが…
↓イメージ
しかしKURUMUを作っている釜はというと??
実はこんな小さな釜です。
最大でも60キロしか入りません。
大きい窯を使って大量に作った方が楽なのですが、そうもいきません。
目の届く範囲を確認しながら製造をするとこのくらいのサイズがちょうどいいのです。
きれいに混ざったと思っても底に混ざっていない部分があったりします。
すべて人の目で見てていねいにへらを使って混ぜることが大切です。
モンモリロナイト化粧品の製造が難しい理由② 天然物なので少しづつ混ざり方が違う
もう一つ、人の目でみて作らなくてはいけない理由はモンモリロナイトが天然のものだということ。
微妙な違いですが、同じモンモリロナイトを使っていても固さ、膨潤力、pHなど違ってきてしまいます。
それは一口にモンモリロナイトと言っても、元となる火山灰が少しずつ違っているため。
また、長~い時間やある程度の圧力、(モンモリロナイトになるために)いい感じの熱などさまざまな条件を経てモンモリロナイトはできているので、その条件が少しずれることも影響しています。
それを見極めて混ぜる回転数や時間を微調整するのがポイントです。
独特の「テリ」が出るようにていねいに人の目で確認しながら混ぜていきます。
モンモリロナイトは製造が難しいがお肌にはうれしいことも?
以上が大きな釜ではなく、小さな釜で人の手で作らなくてはいけない理由でした。
ダマダマ具合を逐一確認してしっかりと混ぜること、ちょっとした違いに気づいて対応することが求められます。
同じように作って同じようなものができるわけではなく、小さな変化に対応しなくてはなりません。
作るうえでは困りものですが、作るときに困ることは使う時はお肌にとってよいことばかり。
モンモリロナイトがダマダマになってしまうのはお水をたくさん含むことができるからで、それがお肌に水分を「届ける」ちからになるのです。
固さなどが違うのも、KURUMUが天然のモンモリロナイトにこだわっているから。
天然のモンモリロナイトだからこそできる独特の化粧品が出来上がるのです。
「手の届く範囲をていねいに」
KURUMUが粘土科学研究所がモットーとしている言葉を大事にKURUMUはできています。
そんなKURUMUシリーズ、モンモリロナイトと銀と水の歯みがきはこちら