KURUMUが「お肌にいいよ~」といつもおすすめしているモンモリロナイト。
モンモリロナイトは粘土の一種です。粘土にはほかにもカオリンやガスール、クチャなど様々な種類があります。
粘土は英語に直すと「クレイ」です。クレイと言えば、なんとなーくお肌に、体によさそうというイメージを持つ方も多い気がします。
イメージのよいクレイの中にあって、ちょっと嫌われている子がいます。
それが「タルク」です。
今回はその「タルク」について。
なんで嫌われちゃったの?
本当に危険なの?
どんな働き?
そんなお話。
タルクとはどんなもの?
タルクとはファンデーションやベビーパウダーなどによく使われる石(鉱物)です。
日本では滑石(かっせき)と呼ばれ、カオリンなどと同じようにメイクの下地に昔から使われてきました。大きさは45μmくらいなので、5マイクロメートル(μm)以下が粘土という鉱物の定義からはちょっと外れる大きさですが、「クレイ」に分類されることも多いそうです。
特徴として、石(無機鉱)の中で一番やわらかくにおいや味もありません。
さらさらとする性質からボディパウダー、ファンデーション、口紅などの表面処理に使われています。
こんな感じの粉です。(原石は入手できず…)
白くてきれいな粉末です。
お水を入れるとこうなります。
タルクの安全性は?
タルクが嫌われてしまうきっかけになったのは「アスベスト」の問題から。
80年代に人体に有害なアスベストがタルクから検出され回収になった事件がありました。
その問題があってから法律が変わり、アスベストは0.1%以下に規制され現在に至ります。
現在では精製の技術も進歩し、アスベストが含まれる心配はないようです。
ファンデーションなどお肌に塗る製品の場合、体に吸い込む危険性はなく、技術の進歩からアスベストの混入もない。だから安心というのがタルクメーカーの主張です。
アスベストは石綿とも呼ばれる天然の石の繊維です。耐熱性、絶縁性、保湿性に優れていることから、建築素材によく使われていました。 とっても細くて軽いことから空気中に浮遊します。空気中に浮遊したアスベストが人の肺に入るとガンなどを引き起こすことがあります。
タルクを触ってみて~モンモリロナイトとの違い
今回はタルクのお話。
KURUMUは「粘土を使った化粧品を作っています」とよく表現します。
とはいっても中心となるのはモンモリロナイトで他に使っている粘土はカオリンくらい。タルクはどの商品にも使っていません。ですがタルクも粘土の仲間。一度触ってみたいと思っていました。
いざ触ってみるとキメが細かくきれいな白色。ふわふわと舞ってしまう粉末です。
お水に溶いたタルクを手に塗ってみると…。
まさに「おしろい」のようです。以前紹介したカオリンに少し似ている感じです。
モンモリロナイトとの最大の違いは粘り気 でしょうか。
モンモリロナイトはお水と混ぜるとドロドロとした感じになるのですが、タルクはシャバシャバな感じです。
手に塗った感じもぬるぬるとしたクリーム状というよりもキュキュッという触り心地です。
お水を抱きかかえるちからはあまりないようで、お水にといてもすぐ底にたまってしまいます。
粘り気があまりないこと、お水も抱えられないことからクリームにはちょっと難しいですかね。
色が白くてお肌に塗るとさらっとした質感になるのでファンデーションに利用されているのは納得ですね。
少し触ってみての雑感ですがこんな感じです。
他の粘土を触っていつも思うのはモンモリロナイトって変わっているなぁ。ということ。
これまで触ってきた粘土でこれほどまでにお水を含む粘土はなかったです。
触った皮膜感の気持ちよさも他にはなく独特。
汚れを吸着させればメイクだって落とせてしまう洗顔料ができるし、保湿をさせればうるおいを届けるだけでなく、乾燥からも守ってくれる。
他の粘土を触ると「モンモリロナイトって面白い」その面白さが際立ちます。
その面白さをもっと皆さんに知ってもらいたい!改めてそう思うのでした。
そんなモンモリロナイトを使った基礎化粧品KURUMUについてはこちら。