KURUMUがフォーカスしている成分「モンモリロナイト」。
モンモリロナイトはクレイ(粘土)の一種で元となるのは火山灰。そして火山灰を使った化粧品もあるということで火山灰のお話をしました。
洗顔や石けんなど化粧品に使われる火山灰とは?危険性はあるの?
また、火山灰もモンモリロナイトも「吸着して汚れを落とす」ということが出来るようです。
今回はモンモリロナイトとモンモリロナイトの元でもある火山灰、その中でも化粧品によく使われる「シラスバルーン」を例にとって実際に触ってみて違いを見てみましょう。
そんなお話。
化粧品に使われるモンモリロナイトクレイはどうやってできた?
モンモリロナイトは前段でもお話したように火山灰が元となっています。
火山灰が地面に降り積もり、それが地殻変動により海底に沈んでいきます。海底に沈んだモンモリロナイトは圧力、熱、流動性など様々な条件が長~い時間重なることによって少しずつ少しずつ出来上がっていきます。
圧力や熱、流動性などは多すぎても少なすぎてもできない非常にデリケートな条件です。
これをクリアしたものがモンモリロナイトとなり、お肌をはじめとする様々なちからを得るというわけです。
様々な条件を経て出来上がったモンモリロナイトは不純物を取り除き、水簸(すいひ)という方法で精製を繰り返します。
そうやってモンモリロナイトは不純物がほとんどない状態が出来上がります。
出来上がったモンモリロナイトの粉末はとっても細かく、柔らか。化粧品に、もちろんKURUMUにも使われます。
化粧品の火山灰はどのような経緯でシラスバルーンに?
では一方の火山灰はどのようにして化粧品に使われるカタチになるのでしょうか?
火山灰は火山からの噴出物が積もったものです。
定義としては2㎜以下の噴出物を火山灰というのですが、2㎜以下だと化粧品に入れるとなるとかなり大きいこと、粒子がトゲトゲしていることから危険です。
そこで化粧品によく使われるシラスバルーンは加工を施します。
火山灰を1000℃以上に加熱することにより、トゲトゲしていた粒子が丸く膨らみます。
加えて粒子の大きさを小さいものにそろえます。
そうすることにより、目に入って刺激になるというリスクはだいぶ抑えられるようです。
火山灰のシラスバルーンとモンモリロナイトの生成の経緯を比べると?
モンモリロナイトと火山灰のできる工程、比べてみるとモンモリロナイトは自然のちからで少しずつ細かく柔らかくなっていきます。
対する火山灰は高熱をかけ、人工的に加工をすることによって細かく丸くなっていきます。
化粧品としてはどちらも吸着というちからを使い、汚れを落としています。
しかも電気的なちから(イオン)を用いて吸着するというところまで同じです。
では、実際に触ってみた時はどんな違いがあるのでしょうか?
また、お水に混ぜると抱えるちからが強くクリームのような粘り気がでるモンモリロナイトとの違いとはどんなところでしょうか?
シラスバルーンとモンモリロナイトをお水に入れて比べてみる
お水にシラスバルーンを入れてかき回します。
サラサラとどんどん混ざっていきます。
モンモリロナイトと違い、お水を抱きかかえて膨らむということはなさそう。
しばらく放置すると沈殿もみられました。
対するモンモリロナイトはお水に入れるとこんな風にダマダマになってしまいます。
これはお水に入れた瞬間にモンモリロナイトがお水をたくさん抱きかかえて膨らんでしまい、奥までお水が届かなくなるから。
火山灰とお水を混ぜたものを手に塗ってみるとこんな感じ。
サラッとしています。モンモリロナイトとお水を混ぜたものはこんな感じ。
なかなか混ざらないのでダマダマのままですが、お水と触れた部分はモンモリロナイトがお水を抱え込みクリーム状になっています。
お水を抱え込むちから、保湿のちからはモンモリロナイトに軍配が上がるようです。
シラスバルーンとモンモリロナイトの違いとは?なんで違うの?
モンモリロナイトと火山灰(シラスバルーン)のでき方を比べてみると、シラスバルーンは火山灰をもとにして人工的に高熱で加工を、モンモリロナイトは長い時間をかけて自然の加工をしているというイメージでしょうか。
加工の仕方が違うので出来上がりも違います。
大きさで言うとシラスバルーンはモンモリロナイトの50倍ほどの大きさ。お水を抱え込むしっとり感もモンモリロナイトが大きく上回りました。
同じ様なイメージでもルーツだったり、触った感触だったり、保湿のちからだったり。
モンモリロナイトと火山灰は大きく違うことがよくわかりました。
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