先日の界面活性剤とはどういうものなの?というお話。
シャンプーや化粧品で乳化や洗浄をする界面活性剤はどんな成分?
界面活性剤はお水と仲がよい部分と油と仲がよい部分の両方を持っていて、お水と油の境目の緊張感を和らげて最終的には混ぜることができる力があるというお話でした。
そしてモンモリロナイトとの相性も良く、洗浄力や刺激の面でいいコトがたくさん。
W洗顔不要におすすめモンモリロナイトと界面活性剤の相性がよい理由とは?
というようなお話でした。
その界面活性剤は種類がいくつかあり、その種類によって特徴が違います。
という訳で今回は
界面活性剤の4つある種類とは?
アニオン、カチオンなどの界面活性剤の種類と特徴とは?
モンモリロナイトと界面活性剤を併用することのメリットとは?
そんなお話。
アニオン、カチオンなど界面活性剤の種類と特徴とは?
ひとくちに界面活性剤と言っても様々な種類があります。
大豆や牛乳なども定義によっては天然の界面活性剤と言われます。
中でも特徴に直結し、1番使われる分類方法が。
それはイオンを帯びるかどうか。
また、イオンがマイナスを帯びるのかプラスを帯びるのかで種類が分けられます。
マイナスかプラスかは界面活性剤のお水と仲がよい部分(親水基)に注目します。
図の部分のお水と仲がよい部分にイオンを帯びているかどうかで大きく2種類に分かれます。
イオン性の界面活性剤と非イオン性の界面活性剤です。
お水と仲が良い部分にイオンを帯びる界面活性剤の中でも
① お水と仲がよい部分がマイナスを持っているものがアニオン型(陰イオン型))
② プラスを持っているものがカチオン型(陽イオン型)
③ プラスとマイナスの両方を持っているものをアンホ型(両性型)
の計3種類に分かれます。
それに加えてイオンを帯びない型が
④ 非イオン性(ノニオン型)
非イオン性1種とイオン性3種で合わせて4種類になりますね。
ではひとつずつ特徴をご紹介していきましょう。
シャンプーなど洗浄系に使われるアニオン型界面活性剤の特徴は?
お水と溶かすとお水と仲がよい部分がマイナスになる界面活性剤です。
別名「陰イオン界面活性剤」ともいわれます。
お水に溶けやすく、泡立ちがよいことが特徴です。
おもな用途はシャンプーや洗顔、ボディソープなどの洗浄を目的としたものに使われます。
どうやって界面活性剤が汚れを落とすのか?アニオン型界面活性剤の汚れを落とすメカニズムについて詳しくは ↓
アニオン型界面活性剤の具体的な成分名は?
有名なものだとラウリル硫酸Naがあります。
お肌の刺激が強いということでよく悪者にされますがラウリル硫酸Naの歴史は古く、刺激の少ない改良版としてラウレス硫酸Naが開発されました。
ほかにもココイルグルタミン酸Naやアミノ酸系界面活性剤であるココイルグリシンKなどがあります。
石けんもアニオン型の界面活性剤に分類されます。
具体的な成分名は「石ケン素地」や「ラウリン酸K」「カリ石鹸素地」などがあります。
アニオン型界面活性剤の刺激はどのくらい?
特に洗浄力が高い特徴のため、余分な皮脂だけにとどまらず、お肌に必要なうるおいまでとりすぎてしまうことも。それにより乾燥を招いてしまうことがあります。
また、人の皮膚や髪の毛はタンパク質でできています。界面活性剤はタンパク質を変性させる特徴があるので刺激になりがちです。
アニオン型の中でもアミノ酸系の界面活性剤はその刺激が少ない傾向にあります。
トリートメントに使われるカチオン型界面活性剤の特徴は?
お水に溶かすとお水と仲がよい部分がプラスになる界面活性剤です。
別名「陽イオン界面活性剤」ともいわれます。
皮膚や髪の毛にくっつく特徴を持ちます。泡を立てて洗うというよりも、お肌や髪の毛にくっついて触り心地をよくしたり、静電気を防ぐなどの作用や殺菌効果があります。
主な用途は感触をよくするヘアリンスやヘアトリートメント、ごわごわの洗濯物の感触UPに洗濯用の柔軟剤、手指の消毒剤など多岐にわたります。
カチオン型界面活性剤の具体的な成分名は?
具体的にはヘアケア成分である「ステアリルトリモニウムクロリド」、ヘアカラー剤に使われる塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどがあります。
「~クロリド」や「~アンモニウム」などが成分名の後ろにつくことが多いです。
カチオン型界面活性剤の刺激はどのくらい?
皮膚や髪の毛のタンパク質はマイナスのイオンを持っています。
プラスのイオンを持つカチオン型の界面活性剤はマイナスのイオンを持っている皮膚や髪の毛にくっつくため、界面活性剤の刺激が出やすいです。
今回お話する4種の中では1番刺激が強いと言われています。
界面活性剤=泡による洗浄というイメージが強いのですが、実はトリートメントなどに入っているカチオン型の方が刺激が強かったのですね。
カチオン型にもアニオン型にもなる両性型界面活性剤の特徴は?
お水と仲がよい部分が溶かす水溶液によってプラスになったりマイナスになったりする界面活性剤です。
プラスになればアニオン型の性質をもち、マイナスになればカチオン型の性質になります。
主な用途はシャンプーや洗顔、ボディウォッシュなどの洗浄料です。ただ、それほど強い洗浄力がないため、アニオン型のサポートとして使われることが多いです。
両性型界面活性剤の具体的な成分名は?
「コカミドプロピルベタイン」や「ココアンホ酢酸Na」など「ベタイン」や「アンホ」などの単語がつくものや、たまごを使った天然の乳化剤「水添レシチン」も両性型に分類されます。
両性型界面活性剤の刺激はどのくらい?
両性型界面活性剤は環境によってカチオン型アニオン型の両方の性質を持っていますが、それぞれの性質は弱くなります。
アニオン型、カチオン型どちらとも同時に使えることや性質が弱いため皮膚に対する刺激もマイルドです。
用途が多岐にわたり、肌への刺激が少ないノニオン型界面活性剤の特徴は?
お水に溶かしてもお水と仲が良い部分がイオンにならない界面活性剤です。
界面活性の作用はとても穏やかです。
お水と仲が良い度合いや油と仲がよい度合いをさまざまに変え、種類がたくさんあります。
主な用途はクリームやローション、乳液などの化粧品から工業用の塗料や分散剤など、4種類ある活性剤の中でもっともいろいろな場面で使われています。
ノニオン型界面活性剤の具体的な成分名は?
ステアリン酸グリセリルやPEG-60水添ヒマシ油など名前の最後に「○○酸グリセリン」「○○水添ヒマシ油」などがつくことが多いです。
ノニオン型界面活性剤の刺激はどのくらい?
4種類ある活性剤の中で最も刺激が少ないのがノニオン型界面活性剤です。
ほとんどないと言っても過言ではありません。イオンにならないのでお肌や髪の毛にくっつくこともありませんし、タンパク質を変性させる力もほとんどありません。
モンモリロナイトの相性のよい洗顔料に使われる界面活性剤とは?
以上が界面活性剤の種類とその特徴でした。
ひとくちに界面活性剤といっても使い方や特徴も様々。
アワアワの洗浄に使われているだけでなく、トリートメントや防腐にも使われているのはあまり知られていないかも。
しかもトリートメントの方が一般的には刺激が強いとは、初めて知ったときは驚きでした。
気になる刺激も気を付けなければいけないものからほとんど心配ないものまで方によっても同じ型でも種類によってたくさんあります。
洗顔料であるKURUMUクリームウォッシュで使っている界面活性剤は「ココイルグルタミン酸Na」と「コカミドDEA」「カプリル酸グリセリル」の3種類です。
「ココイルグルタミン酸Na」はアニオン型ですが、刺激が少なく、タンパク変性もほとんどないアミノ酸系の界面活性剤です。
「コカミドDEA」「カプリル酸グリセリル」は最も刺激が少ないノニオン型です。
刺激が弱く、洗浄力もあまりないと言われている上記の3つの界面活性剤ですが、モンモリロナイトと一緒に使うことにより洗浄力もUP。
普段の汚れはもちろんのこと、余分な皮脂やメイクまでも落とす洗浄力を発揮してくれるのがKURUMUクリームウォッシュ。
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