泥んこ遊びが好きです。きっとみんな好きだと思います。
あれは本能的なものなのでしょうか?泥んこ遊びしたい!
いい大人のたいらです。
さて。
モンモリロナイトという種類のクレイを使ったスキンケアの商品を作り続けているKURUMU。
そして、最近ちょっと目にするようになったのがピートという泥に近いもの。
似てるっぽいけどなんですか?と私も聞かれることが多くなってきました。なんだか似ているイメージがあるのでどう違うの?
ということで今回は
ピートとクレイの違いとは?
お肌への働きはどう違う?
そんなお話。
ピートとクレイそれぞれの特徴とは?
似ているようで少し違うピートとクレイ。
なにが違うのでしょうか?
まずはどうやってできたのか?どんな特徴があるのかを見ていきましょう。
ピートの特徴や利用方法とは?
ピートは日本語では「泥炭」とも呼ばれ、湿地帯や沼地で植物が十分に分解されずに体積した土壌を指します。
涼しい気候の地方でよく見られ、日本では北海道や東北、ヨーロッパではスコットランドなどで採取できます。
主な用途は燃料として。というのも燃焼性があるのが特徴の1つなのです。
しかし含水量が多く効率のいい燃料とは言えないため、昨今では燃料としての利用は減っています。
また、お酒好きの人は「ピート」と聞くとウイスキーを連想する人も少なくありません。
というのも、ウイスキーを作る工程の中で原料の大麦を乾かすのにピートが使われ、その燻製のような燻した香りに人気があります。
ピートにはフルボ酸やフミン酸と呼ばれる有機酸がたくさん含まれています。
これらは「キレート剤」としてミネラルをつかむ特徴があります。
ピートを含む土壌で育つ植物にとってもミネラルは必要不可欠。植物たちが吸収しやすい形でミネラルを届けることができるのです。
その特徴を利用してサプリメントでは体にとって有害なミネラルの除去や体にうれしいミネラルを届ける役割を果たしてくれます。
クレイの特徴や主な用途とは?
対するクレイは火山灰などが地面に降り積もり、長い年月や圧力、熱など様々な条件で出来上がります。
火山国家でもある日本では至るところで採掘され、また、世界中のいろいろな場所でも採掘されています。
吸着するという特徴があるため、パックなどの化粧品やワインのオリ取り、鋳物の型など様々な場面で利用されています。
ピートとクレイ、一番の違いは生成される前の材料。
植物からできるためピートは有機物にあたり、クレイは火山灰などの鉱物からできているため無機物になります。
すごくシンプルな言い方をすると、生き物からできているピートと石からできているクレイといったイメージですね。
では有機物と無機物の違いがあるピートとクレイ。
お肌に乗せるスキンケアではどんな働きをしてくれるでしょうか?
ピートとクレイのお肌への働きとは?
生き物生まれのピートと石から生まれたクレイ。
そんな2つの素材のお肌への働きはどんなものなのでしょうか?
ピートのお肌への働きを語るうえで欠かせないのが「フルボ酸」と呼ばれる有機酸です。
フルボ酸は植物が泥の中で分解していく段階で発生するため、ピートにはたっぷりと含まれています。
フルボ酸には抗酸化作用や保湿のちからなどがあると言われており、コラーゲンやヒアルロン酸など「肌の弾力やハリに重要な物質」を産生する線維芽細胞(せんいがさいぼう)を活性化させるという研究データも。
フルボ酸がたっぷり含まれるピートは化粧水などに使われることが多いようです。
対するクレイはなんといっても吸着が最大の特徴。
皮脂のような油汚れから水溶性の汚れまで吸着することができ、粒子もとっても細かいのでパックや洗顔として毛穴ケアでよく使われます。
2つを比べてみると、抗酸化や保湿などお肌に栄養を与えることができるピートと、吸着して汚れを落とすのが得意なクレイという違いがありそうです。
ピートとクレイの違いまとめ
ピートとクレイの違いをお話させていただきました。
最大の違いは材料が違うので出来上がるものが違うということ。
ピートは生き物からできているもの
クレイは石からできているもの
そのため上記に挙げたように利用される用途も違えばお肌への働きも違います。
今日のお話はピートもクレイも一般的なお話だけです。
ピートについては主成分であるフルボ酸やフミン酸の有機酸の話ばかりになりました。
しかし厳密にいえば石の成分(ミネラル)も含まれていますし、それのバランスによっても作用は変わってきます。
クレイも吸着のお話を中心にしましたが、国産のモンモリロナイトトのように水分を抱えることによって保湿にうれしい働きを持つ種類もあります。
それらの違いは産地によるものも多いので「どこ産でどんな特徴のクレイなのかな?」「フミン酸がどのくらいあるピートなのかな?」など楽しく調べてみるのもいいかもしれません。